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4人・GMレス可

100分程度

​※Miss Murderの事件簿『沈黙のホテルで四重奏を』のネタバレを含みます​。

『沈黙のホテルで四重奏を』を先に遊んでいただき、記憶を持ち越して本作をプレイしていただくのがオススメです。

【進め方】

​このページ内にあるものはクリックすると該当部分へ飛びます

⓪進行役の決定

GMなしで遊ぶ場合はプレイヤーの一人が主な進行役となってフェーズ開始の声掛けや必要な部分の読み上げを担当してください。GMが行う特別な処理はありません。

キャラクターの選択(5分)

それぞれが担当するキャラクターを決めます。希望が被った場合はダイス(Googleでroll diceと検索するとサイコロが出てきます)や話し合いで調整してください。

プロローグの確認(5分)

全員でプロローグを確認します。キャラクターのセリフは担当する人が読み上げると良いでしょう。

③キャラクターページの読み込み(20分程度)

各キャラクター専用のページにそれぞれ進みます。

​❶導入の読み込み(3分)

それぞれのページの導入部分を読みます。内容を他のプレイヤーに話してはいけません。

❷選択と宣言(2分)

ハンドアウトの内の説明に従って「数」をひとつずつ宣言します。4つの「数」の合計数をメモしておいてください。

❸ハンドアウトの読み込み(10~15分)

タイムテーブルや固有情報の書かれたハンドアウトを読みます。❷の宣言によって読むハンドアウトが変わります。

​④議論(50分)

宣言で確認した合計数に沿って全員で同じ番号の議論ページを開いてください。全体議論と密談を行います。全員ウソをつくことができます。

⑤投票(5分)

議論を元にそれぞれで投票を行います。詳しい説明は投票ページで確認してください。

⑥エンディングの確認(10分)

投票結果を元に該当のエンディングを全員で確認していきます。最後に全体エピローグも確認してください。

​⑦感想戦

隠していた情報を話したり、ファインプレーを振り返ったりすると盛り上がるかもしれません。ゲーム中に閲覧しなかったページも全て見ていただくことができます。

キャラクター

矢印〈 〉をクリックすると各キャラクターの前作の記憶が確認できます

・Enigburgh(エニグバラ)

・Sea-Lan(シーラン)

プロローグ

Enigburgh郊外、とある小さなホテルで事件が起きた日より遡ること約2年。

 

ここは、Enigburgh中央駅。通勤通学の主要な電車から観光列車、街のトラムまで様々な線が集まるハブ駅。ラッシュアワーをやや過ぎて、観光や遠出を目的とする人が増えてくる流れの中に4人はいた。

 

『13番線Sea-Lan特急、乗車案内をまもなく開始いたします。

 ご乗車のお客様は――』

早朝よりは幾分か聞きやすくなったアナウンスが構内で反響しながら流れる。寝台列車の各車両前に乗客が集まり始めた。 プシューーという音と共に扉が開かれ、乗務員が出てくると乗車開始の合図だ。

 

乗務員「チケットを拝見いたします」

 

Joker「ジョーカー・馬場です。チケットは……えっと、これでいいのかな」

癖のない短髪を揺らしながらポケットを探っていた人物は、手のひらよりも少し小さいぐらいの紙を乗務員に見せる。

 

乗務員「ご協力ありがとうございます。お部屋は入って左手になります」

乗務員は手持ちの予約表と見比べてから、スタンプを押してそれを返す。この車両に乗る予定なのは、あと3人。

 

Mag「マッグ・エニーです。901で予約しています」

 

乗務員「ありがとうございます。入ってすぐのお部屋になります」

 

肩まで下ろしたままのミドルヘアをなびかせながら、その女性が2番目に乗り込む。

 

乗務員「後ろの方、どうぞ」

 

Sue「あぁ、すみません。スー・ウィンストンです」

 

整理しかけの荷物を脇に抱えながらチケットを出す3番目の人物。探し出すのに少々苦労があったと見える。

 

乗務員「902号室ですね。どうぞ」

 

端に赤いスタンプの押されたチケットが女性に手渡される。

最後にやってきたのはフォーマルな姿の男性。

 

Tess「トラブルは解決しましたかな?」

 

男性の唐突な呟きに乗務員の動きが止まる。

 

Tess「あぁ、失礼。その裏に二重線が透けていたのでつい。職業病のようなものでしてね」

 

男性は乗務員の持つ予約表を指しながらそう続けた。

 

Tess「テス・プレーです。904号室で予約を」

 

ようやくチケットを出したその男性の予約確認が終われば9号車の乗車は完了。

 

 

 

『13番線Sea-Lan特急、まもなく発車いたします』

アナウンスと共に高い汽笛が響き渡る。旅の目的地は旅人にも分からない、むかし誰かが言った言葉。この寝台列車がどこへ向かうのか、それは一人一人に委ねられている。数奇な運命を乗せたSea-Lan特急は車輪を軋ませながら走り出した。

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