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Sue「テスさん、あなたは犯人ではないと話を聞いていて思いました」
スー・ウィンストンが穏やかに話し始めると、ジョーカー・馬場もテス・プレーに視線を移した。
Joker「食堂車では不可解な行動をしていたような気がするけど、それだけで犯人と決めつけるわけにはいかないしね」
Mag「そうですね。私も記憶の中のテスさんと目の前にいるテスさんを信じたいです」
マッグ・エニーも2人に賛同した。
テス・プレーはそれぞれから投げかけられる言葉を静かに聞いていた。そして、最後に口を開く。
Tess「探偵だからと信用しましたか?浅はかですね。捉えるべきは私への印象でも過去でも未来でもなく目の前の真実だけです。まあでも私としてはありがたいですね。皆さんが逃してくださった真実は私がこの手で握りつぶすといたしましょう」
テス・プレーは右手を突き出し、ゆっくりと閉じてみせながら高らかに笑った。
――狂気の鳴探偵
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