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Mag「スーさんは犯人ではないと思います」
マッグ・エニーはスー・ウィンストンに視線を移しながら話し始める。
Mag「確かにスーさんはアーランさんの部屋に一度入っているみたいですが、それは私が携帯電話を間違えてアーランさんの部屋に置いてしまったからです」
Joker「なるほど。食堂車での反応が不自然だったから気になっていたけど、それで疑うわけにもいかないしね」
ジョーカー・馬場も情報を足しながらそう話す。
Tess「私もお二人の考えに賛同します。いくつかの事件が繋がることは往々にしてありますが、他の事件での印象を先入観としてはいけませんからね」
最後に口を開いたテス・プレーが話を締めた。
Sue「皆さん、ありがとうございます。あの時のようなことはもう繰り返さないとそう心に誓いましたから」
曖昧な言葉を選んだスーによって、“あの時”が指す先や“繰り返さない”の真意は隠された。俯いたスーは真実と共に薄く笑った。
――反覆の教示
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