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Tess「マッグ・エニーさん、あなたはワインボトルを手にして8号車へ来ていましたね」

 

目撃したときの状況を添えて、テス・プレーが切り出す。

 

Sue「戻ってきたのは30分後ですから、ベア・アーランの部屋に寄る時間は十分にあったと思われます」

 

Joker「ベア・アーランの額に残されていた打撲痕と繋がりそうだね」

 

スー・ウィンストン、ジョーカー・馬場も追い打ちをかけるようにそう続けた。

 

 

Mag「ワインボトルを持って8号車側へ向かったのは間違いありませんが、そのまま奥のテラスへ出ただけです。それ以外は何も……」

 

マッグ・エニーは自分の行動を説明したが、一人の主張が疑いを晴らすほどの強さを持たないことも十分に察していた。窓の外の重い雪はまだまだ止みそうになかった。

 

――ワインの陰り

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