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Sue「ジョーカー・馬場様はベア・アーラン様とぶつかられていました。その時に何かしたに違いありません」
フロント周辺の人の動きをよく見ていたスー・クルーから情報があがる。
Tess「私もジョーカー・馬場さんがベア・アーランに肩を貸して部屋へ向かうのを目にしました」
テス・プレーも2階で目撃したことを説明する。
Mag「女性であることを隠していたのはベア・アーランさんとの過去を隠すためだったのですね」
マッグ・エニーはサーカス団で見たジョーカー・馬場の秘密を持ち出して話に入る。
しばらく黙っていたジョーカー・馬場だったが、観念したように口を開いた。
Joker「そうさ、僕は本当は女性。2年前のベア学園の事件。亡くなったのはワタシの妹と父。家族を死に追い込んだベア・アーランを許せなかったんだ」
元担任教師と銀行員は疑われていないようだ、とジョーカー・馬場は思った。
――元々はワタシが考えた計画。このまま全ての罪を被ろう。
Joker「ベア・アーランのタバコに薬を混ぜて眠らせ、首を絞め、確実に殺すために胸も刺したんだ。大人しく警察に行くよ」
ジョーカー・馬場はそう言って笑った。
――死刑になったってかまわない。家族みんなに会いに行けるんだから。ひとりでいるのはけっこう寂しかったんだ。孤独な現実よりもいっそそちらへ……
彼女の目から
ひとすじ涙がこぼれた。
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