プレイ人数:3人 GM不要

​プレイ時間:120分程度

進め方】

①進行役の決定

進行役は時間管理や次のフェーズに進む際の声掛け、必要であれば文章の読み上げなどを担当してください。​

②全員でプロローグの確認(5分)

③キャラクター選択(5分)

④キャラクターシートの確認(20~30分)

担当のキャラクターシートを読みます。他のプレイヤーに聞こえるように読み上げてはいけません。ボイスチャットを使用している場合はお互いミュートにしておくことをお勧めします。担当以外のキャラクターシートは閲覧してはいけません。

⑤全員で議論ページへ(60分程度)

それぞれが持つ情報をうまく使いながら議論をします。密談や整理の時間も利用しながら進めてください。

⑥投票準備(5分)

推理フェーズでの情報を整理しながら、犯人指名の準備をしてください。

⑦投票

犯人だと思う人物に投票してください。チャット機能のあるものでやり取りをしている場合は、掛け声でタイミングを合わせて送信しあうことで簡単に投票ができます。

⑧全員でエピローグへ(5分)

投票の結果に合わせて、エピローグを選択し、全員で確認してください。

(⑨感想戦)

選択されなかったエピローグを確認したり、それぞれが持っていた秘密の情報を出し合ったり、互いのプレイを褒め合ったりするとたぶん楽しいです

【ポイント】

・自分が持っている情報はできるだけロールプレイで伝えましょう

△「僕は10:00に部屋で手紙を読んでいたとシートに書いてある」

◎「10:00だったら僕は部屋で手紙を読んでいたと思うな」

・自分にとって不利になる情報は秘密にしておいたり、嘘でごまかしたりしてもかまいません

​(・人間不信にならない程度に楽しいプレイを心がけましょう)

プロローグ

All overs are ill.
Not all ills are covered by medicine.

薬も過ぎれば毒となる
毒を制すのは薬とは限らない

 

テスのセリフ:

メイサのセリフ:

ディーコンのセリフ:

ここはEnigburgh(エニグバラ)東部、昔ながらの店が立ち並ぶ商店街。時計はもうすぐ4時を指そうというところ。店じまいにはまだ早いが、半数以上の店では明かりが消えている。というのも、ここ一帯は再開発の対象になっており、移転や閉店を余儀なくされた店が多いからだ。明かりがついているのは、カフェ、ベーカリー数軒とブティック、それから薬屋(くすや)。その薬屋から、白髪の女性が一人出てくる。

「さみしくなるわね」

その店の客と思われる女性は扉を閉めながら愛おしむようにそう呟く。窓に貼られた"移転のお知らせ"が虚しく風になびいている。約50年間、この場所で営業し続けた薬屋とて例外ではないのである。下女のメイサ・バーンドは客を見送り、時計に目をやった。

「そろそろ閉めなくちゃ」

カウンターから出て店じまいの準備を始める。扉のプレートを"Closed"に変え、ドア灯を消す。今日は移設のための片付けを手伝いに、オーナーの知り合いが二人来ることになっている。腰を痛めて臥せっているオーナーが、自分が動けない代わりにと手紙で呼んだらしかった。


――コンコン
そうノックの音が店内に響いたのは、時計が4時半を指した頃だった。メイサが扉に駆け寄る。

「こんばんは。あっ、どうぞ中へ」

メイサは扉を引いて、男性を中へ招き入れる。黒いソフトハットにフォーマルすぎないダークグレーのスーツ。胸ポケットからは赤く縁取りされたハンカチーフが覗いている。

「はじめまして、お嬢さん。テス・プレーと申します。オーナーとは古くからの知り合いでしてね」

テス・プレーと名乗る男性はソフトハットを軽やかに脱いで会釈した。

 

――コンコンコン
ノックの音が二人目の来客を知らせる。

「はーい、ただいま」

扉を開けると中老の男性が柔らかく微笑みながら立っていた。トップハットに黒い外套、襟元にはかっちりとしたスーツとシャツが覗いている。

「少し遅くなりましたかな?ディーコン・スチュワードという者です。オーナー様からひとつお手紙をいただきましてこちらに参りました」

ディーコン・スチュワードと名乗る男性はトップハットをゆっくりと脱いで会釈した。

 

メイサが2人の帽子や外套を預かり、ラックへかけようかというところで、ガチャンと乱暴に扉が開けられる。

「あっ、アスト様。おかえりなさいませ」

預かった外套を持ったままメイサが頭を下げる。テスとディーコンは訝しげな視線をその人物へ向けた。

「あぁ、どうもどうも皆さん。アスト・グラッドだ、よろしく」

アスト・グラッドと名乗った男性は片手をスラックスのポケットに入れたまま会釈した。グラッド家はこのあたり一帯を領有する地主で、アストはその一家の次男坊であった。

「領主様のご子息がどうしてこのような場所へ?」

ディーコンから疑問が投げかけられる。

「移転の話を進めるってときにオーナーが腰をやったもんだから、俺が代理オーナーとしてその辺の話を進めてやってるんだよ。店にもこうやって顔を出しに来てな」

アストは得意げに大きな声で説明を加える。

「慣れない仕事は大変ではありませんか?」

「いいや、そうでもないさ。これも領主家の仕事のうちってね。そうだ、せっかくだから俺が薬膳茶でも入れようか」

アストがそう言うと、メイサが驚いたような怯えたような顔をする。

「あ、アスト様。それは私が」

「たまにはいいだろ。さぁ皆さんは座って」

メイサの申し出を制し、アストはキッチンと薬棚がある奥の部屋へ消えていった。

 

 

数分後、カップを4つ、お盆に乗せながらアストが戻ってきた。客にふるまうかのように、1つ1つカップをそれぞれの前に置いていく。

「遠慮なく、どうぞ」

薬膳茶と称されたそれを最初にテスが一口飲む。

「なかなかいけるだろ?」

アストは茶をグイっと飲む。

「えぇ、そうですね、これはなかなか……」

テスは苦々しく笑いながらもう一口飲む。ディーコンもアストの視線をうかがいながら、カップを手にとった。

薬も過ぎれば毒となる。

唐突な茶会に移転準備、今宵の薬屋は少々苦味が強めなようだ。

 

 


ガシャン――
時計が22時を指したころ、何かが割れたような音がした。ふと目を覚ましたテスは自分が机に突っ伏して眠ってしまっていたことに気づいた。メイサも椅子にもたれかかって目をつむっている。テスがいる部屋に姿がないのはディーコンとアストである。目が覚める前に聞こえた気がする音は何であったのか。奥の部屋に入ると、ディーコンが小部屋の入り口で立ち尽くしていた。テスはディーコンの近くまで駆け寄り、小部屋の中に視線を移す。そこには頭から血を流し、倒れているアストの姿があった。テスはアストとその周辺に触れないようにしゃがみ込み、アストの生死を確認した。

「あの私は――」

「お話はあとで。このあたりのものに触れないでください。ここはもう殺人事件の現場となってしまいましたから」

薬も過ぎれば毒となる。

夜更けの薬屋は少々鉄の味が強めなようだった。
 

キャラクター選択

​それぞれが演じるキャラクターを選択してください。他のプレイヤーと同じキャラクターは選択できません。誰がどのキャラクターを担当するかが決まったら、画像をタップ(クリック)してキャラクターシートの閲覧に進んでください。自分が担当するキャラクター以外のシートは見てはいけません。シートの確認時間の目安は、20~30分です。シートを元に議論をしていくことになるので、少し長めに時間を設けてもかまいません。

被害者

​※このキャラクターは選択できません

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