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ひとしきり議論を終えたところで、テス・プレーが手帳を閉じて口火を切る。

 

Tess「死体に残された2つの殺害の痕、一見すると不思議な状況ですが、こう考えると説明がつきます。単純なことです、犯人は2人いたんです。」

 

2人、という言葉がラウンジに響いて、テス・プレーに視線が集まる。

 

Tess「まず1人目が被害者を絞め殺した。そして、2人目は被害者が既に亡くなっていることに気付かずに胸にナイフを突き立てたのです。2人の人物がそれぞれ自分が犯人だと思っていて情報を隠そうと動いていたので、なかなか真相に辿り着けませんでした。21:30前、フロントを離れてベア・アーランの部屋に行き絞殺を実行したのはスー・クルーさん、あなたです。0:05頃にあなたは不審な動きをしていましたが、あれは恐らく殺したはずのベア・アーランの部屋から物音でもしたからなのでしょう。従って2人目が行動を起こしたのは0:05頃。マッグ・エニーさん、あなたではありませんか?」

Joker「2年前の事件のときに辞めさせられた教師、融資案件で嵌められた銀行員。2人ともベア・アーランを殺す動機はありそうですね」

二人の過去を知るジョーカー・馬場から情報が付け加えられる。

Sue「言い逃れはできそうにありませんね」

スー・クルーはあきらめたようにそう言った。

Mag「私が行ったときには既に亡くなっていたとしても、刺したことに変わりはありません。殺意があったのも事実です」

マッグ・エニーも罪を認める​発言をした。

2人は警察に連行されていった。スー・クルーとマッグ・エニーは自身の罪を重く受け止めており、聴取の際に殺害手順書のことは口にしなかった。では、あの手順書を作ったのはいったい誰なのか……。

Marionetteの細糸は闇の中に消えた。

ある事件の お話は これにて終了です

みなさま またいつか お会いしましょう

 

Miss Murder 

【得点】

スー・クルー    0点

ジョーカー・馬場  2点

テス・プレー    1点

マッグ・エニー   0点

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