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Tess「マッグ・エニーさん。あなたはここに着いたときから緊張や不安を隠しきれない様子でしたよね。それらをほぐすためと言って強めのお酒を飲んだり、かなり長い時間裏庭に出ていたりと、何かから意識を逸らそうとしているかのような行動を多くとっていました。犯行前の人物にたびたび見られる特徴です」
テス・プレーは手帳のメモを見ながらマッグ・エニーの怪しい行動を列挙した。
マッグエニーの表情が硬くなる。
Joker「僕のサーカス団との融資の件で、ベア・アーランに加担したのち裏切られていますよね。お金にも困っていたようですが、そんな方がなぜこのようなホテルへ?ベア・アーランを狙っての滞在としか思えません」
ジョーカー・馬場も自分の持っている情報をぶつける。
Sue「0時過ぎの鍵の音、0:30前の何度もトイレを流す音、マッグ・エニー様がベア・アーラン様の部屋におられたという証拠ですね」
スー・クルーによる証言も追加された。
マッグ・エニーは青ざめた顔を手で覆った。
Mag「ごめんなさい、ごめんなさい。全てその通りです。ずっと怖くて不安で、あぁ私はなんてことをしてしまったのかしらと」
か細い声で謝罪の言葉が紡がれる。詳しい聴取は落ち着いてから署で、ということになった。
マッグ・エニーは警察に連行されていった。殺害を全面的に認める姿勢とのことだ。
そういえばマッグ・エニーはどうやってベア・アーランの部屋の鍵を入手したのだろうか。
ベア・アーランの首に残る絞首痕はいったい……?
いくつかの違和感、そして真相は闇の中に消えた。
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